レーシングライダー北川圭一の2005年の世界での活躍をあますところなく皆さんにお伝えします。
2005年マスター・オブ・エンデュランス、第28回ル・マン24時間耐久レースは4月16日から翌17日にかけて、フランスのブガッティサーキットで決勝が行われ、カストロール・スズキのゼッケン1番、北川圭一、ステファン・シャンボーン、マシュー・ラグリブ組はゼッケン94番のGMT94ヤマハと最後まで熾烈なトップ争いを演じたが届かず、わずか20秒459という僅差の2位でフィニッシュした。
2005年4月14日午前、昨年北川圭一選手が日本人として初めて優勝を飾った「マスター・オブ・エンデュランス ル・マン24時間耐久レース」の1回目のフリー走行が小雨で滑りやすい路面の中、フランスのブガッティサーキット(1周4.180km)で行われ、カストロール・スズキのゼッケン1番、北川圭一、ステファン・シャンボーン、マシュー・ラグリブ組はゼッケン11番のカワサキFUCHS、カストロールスズキのゼッケン2番に続く3番手のタイムとなった。
午後になっても相変わらず小雨が降る難しいコンディションの中、行われた2回目のフリー走行でカストロール・スズキのゼッケン1番(北川圭一、ステファン・シャンボーン、マシュー・ラグリブ組)は、1回目のフリー走行のトップタイムを上回る1分49秒252を叩き出しトップとなった。
そして各チームの第1、第2、第3ライダー同士がタイムを競う予選の1回目、第1ライダーの北川圭一選手と第2ライダーのステファン・シャンボーン選手は、共に6番手、5番手となかなかタイムを縮められなったものの、第3ライダーのマシュー・ラグリブ選手がトップタイムをマークし、3人のラップタイムの平均によって決まる総合順位では3番手で1回目の予選を終えた。
明けて2005年4月15日午前から行われた2回目の予選、第1ライダーの予選走行は昨夜からの雨が路面に残るハーフウェットな状態。ここで北川選手は無理をせずに大事を取って走行したため8番手のタイムとなったが、シャンボーン選手とラグリブ選手が各組のトップタイムを叩き出し、1回目、2回目を終えた最終的な予選総合順位で2番グリッドを獲得した。
| 順位 | No. | ライダー | マシン | チーム | ラップ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 94 | S.Gimbert W.Coster D.Checa |
YZF-R1 | GMT94 | 1:40.063 |
| 2 | 1 | 北川圭一 ステファン・シャンボーン マシュー・ラグリブ |
GSX-R1000 | SUZUKI CASTROL TEAM | 1:40.954 |
| 3 | 11 | J.Da Costa M.Sanchini C.Cogan |
ZX10R | KAWASAKI FUCHS | 1:41.035 |
| 4 | 2 | G.Dietrich O.Four C.Coxhell |
GSX-R1000 | SUZUKI CASTROL TEAM | 1:41.054 |
| 5 | 49 | S.de Rosa A.Delhalle F.Moreira |
ZX10R | SCRACH MOTO ANGERS | 1:42.526 |
| 6 | 41 | F.Sohier W.Nowland P.Bontempi |
YZF-R1 | TEAM DELETANG | 1:42.613 |
| 7 | 6 | P.Donischal B.Bonhuil G.Giabbani |
CBR1000RR | NATIONAL MOTOS / PLAYSTATION 2 | 1:42.812 |
| 8 | 8 | M.Kellenberger D.Morillon R.Stamm |
ZX10R | BOLLIGER TEAM SWITZERLAND | 1:42.870 |
| 9 | 72 | D.Fouloi T.Metro S.Cabana |
GSX-R1000 | JUNIOR TEAM SUZUKI-LMS | 1:42.931 |
| 10 | 38 | F.Protat D.Muscat T.Mulot |
YZF-R1 | ENDURANCE MOTO 38 | 1:43.070 |
そして迎えた4月16日。15時(日本時間22時)から行われた決勝レースは、朝から晴天となり初めてのドライコンディション。ルマン式スタートからホールショットを狙ったラグリブ選手が少しもたついてしまい、スタート直後は5位あたりでの走行となるが、5周目にはトップに立ち、1時間経過した時点では2位のGMT94ヤマハに18秒近く差をつける。そしてここからカストロール・スズキのゼッケン1番(北川圭一、ステファンシャンボーン、マシューラグリブ組)とGMT94ヤマハの2台のマシンによる長く果てしなくデッドヒートが始まる。
その後一旦はGMT94ヤマハに抜かれたものの、約4時間が経過したところでGMT94ヤマハにマシントラブル発生。再び抜き返すと、その後カストロール・スズキのゼッケン1番が順調にトップを快走する。しかし、レース開始から約9時間後、北川選手の走行中に今度はカストロール・スズキのゼッケン1番のマシンにトラブルが発生。ピット作業で大きくタイムロスし、トップとは約2周差の3位まで順位を下げてしまう。
■北川 圭一選手のコメント
「走っている最中に、タイヤのフィーリングがおかしくなって、予定より5周早くピットに入りました。チェックしたらOKということでマシューにマシンを託しましたが、異常を感じて帰って来られたのはラッキーでした。少しでもガマンして無理して転倒、というのが耐久で一番やってはいけないことですから、ピットに入って正解だと思います。#94号車との戦いはなかなか甘くありませんが、ここから深夜の時間帯になって、根くらべになるでしょう。あとはどっちが先に、ミスするかトラブルが起こるか。まだまだ先は長いので、とにかく自分たちのペースを崩さないように走りたいと思います。」
この後しばらくレースはこう着状態となるが、レース開始から約11時間後、転倒車が出たためペースカーがコースインしたことにより、2位を走行するカストロール・スズキのゼッケン2番とゼッケン1番とのタイム差が縮まる。そしてレースが再開されるとそれを待っていたかのようにカストロール・スズキのゼッケン1番が2位に躍り出て、トップを快走するGMT94ヤマハを猛追していく。
レースの半分である12時間が経過した時点での順位は1位がGMT94ヤマハ、1周半ほどの差があり2位のカストロール・スズキのゼッケン1番となる。その後ライダーのローテンションが乱れるなど小さな混乱はあるものの、レースは再びこう着状態に陥っていく。
そして迎えたレース終了約1時間前、トップを快走していたGMT94ヤマハにトラブルが発生し緊急ピットイン。一時は2周近く離れていたが、両チームの最終ピットインを終えた残り時間約40分の時点でトップとの差は約1分。ここからカストロール・スズキのゼッケン1番を駆るラグリブ選手が最後の追い上げを見せ、周回毎にトップとの差を縮めていく。そしてトップまであと20秒というところまで迫ったがここで無念のタイムアップ。残念ながら逆転するには残り時間が短すぎ、最終的には24時間の耐久レースでその差約20秒という僅差での2位という結果で『第28回ル・マン24時間耐久レース』を終えた。
■北川 圭一選手のコメント
「相手のヤマハも十分速かったし、ノーミスでコンスタントにこられたけど、勝てるレースでした。もったいないし、悔しい。レース序盤にハンドリングのフィーリングがおかしくて、ペースアップできなかったのが響きました。2時間連続走行は、わりと体力が回復し始めていた朝方だったので、キツかったけれど最後まで集中して走ることができました。でも、2位でよかった、というよりやっぱり優勝したかったです。これで今シーズンは、世界選手権で1つ、マスター・オブ・エンデュランスでもう1つ、24時間耐久があと2回あります。こうなったらどっちも勝ってやる気持ちでいっぱいです。」
| 順位 | No. | ライダー | マシン | チーム | ラップ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 94 | S.Gimbert W.Coster D.Checa |
YZF-R1 | GMT94 | 830 |
| 2 | 1 | 北川圭一 ステファン・シャンボーン マシュー・ラグリブ |
GSX-R1000 | SUZUKI CASTROL TEAM | 830 (+0:20.459) |
| 3 | 2 | G.Dietrich O.Four C.Coxhell |
GSX-R1000 | SUZUKI CASTROL TEAM | 823 |
| 4 | 5 | G.Gabbiani S.Scarnato I.Jerman |
CBR1000RR | NATIONAL MOTOS / PLAYSTATION 2 | 809 |
| 5 | 99 | G.Fastre M.Weynand M.Fissette |
YZF-R1 | ACROPOLIS BIKERSDAYS EMS 99 | 802 |
| 6 | 8 | M.Kellenberger D.Morillon R.Stamm |
ZX10R | BOLLIGER TEAM SWITZERLAND | 795 |
| 7 | 110 | J.Hars M.Lalevee S.Hernandez |
GSX-R1000 | TEAM AM MOTO RACING COMPETITION | 793 |
| 8 | 45 | A.Baratin E.Thuret E.Cheron |
GSX-R1000 | JLC MOTO ULTEAMATUM | 791 |
| 9 | 33 | R.Baker B.Cuzin P.Giles |
YZF-R1 | DECIBELS ENDURANCE 33 | 787 |
| 10 | 91 | E.Mizera F.Jond S.Jond |
CBR1000RR | TEAM DAP MOTO 91-MOBIL 1 | 786 |


提供:スズキ公式ウェブサイト