レーシングライダー北川圭一の2005年の世界での活躍をあますところなく皆さんにお伝えします。
2005年FIM世界耐久選手権の第4戦、オーシャスレーベン24時間耐久レースは8月13日から8月14日にかけて、ドイツのオーシャスレーベンサーキットで決勝が行われ、カストロール・スズキのゼッケン2番、バンサン・フィリップ、北川圭一、マシュー・ラグリブ組が、アクシデントに見舞われながらも、最終的には2位に23ラップもの差をつけて、余裕のポール・トゥ・フィニッシュで優勝し、最終戦を残して2005年の世界耐久選手権のタイトルを獲得した。これにより、北川圭一選手は日本人初の同タイトル獲得となった。
2005年8月11日、FIM世界耐久選手権の第4戦「オーシャスレーベン24時間耐久レース」は、ドイツのオーシャスレーベンサーキット(1周3.667km)で午前と午後にフリー走行が行われ、カストロール・スズキのバンサン・フィリップ選手が、1分31秒923のタイムでトップとなり順調な仕上がりを見せた。また2番手と3番手には「Yamaha Austria Racing Team」と「Yamaha Phase One Endurance」のヤマハ勢がつけた。
同日夕方から行なわれた1回目の予選。ヤマハ勢が1分30秒後半のタイムを出すも、、カストロール・スズキはバンサン・フィイップ選手が1分30秒049、マシュー・ラグリブ選手が1分30秒093と軒並み1分30秒前半のタイムを叩き出し、暫定的にポールポジションを獲得した。北川圭一選手は初めてのコースを覚えながらのタイムであるにもかかわらず、1分31秒127の好タイムを記録した。
明けて8月12日、午前に行なわれた2回目の予選。ヤマハ勢が1回目の予選時にカストロール・スズキが出した暫定ポールポジションのタイムを上回ることができずに苦戦するなか、1回目でトップタイムを出したバンサン・フィリップ選手が1分29秒970、そしてマシュー・ラグリブ選手がそのタイムをさらに上回る1分29秒960を叩き出し、ポールポジションを獲得した。また北川圭一選手も1分30秒615と、予選2番手の「Yamaha Austria Racing Team」とほとんど変わらない好タイムで、優勝とタイトル獲得に向けて着実な一歩を踏み出した形となった。
| 順位 | No. | ライダー | マシン | チーム | ラップ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | バンサン・フィリップ 北川圭一 マシュー・ラグリブ |
GSX-R1000 | SUZUKI CASTROL TEAM | 1:29.960 |
| 2 | 7 | I.Jerman G.Giabbani T.Hinterreiter |
YZF-R1 | Yamaha Austria Racing Team | 1:30.517 |
| 3 | 3 | W.Nowland D.Cudlin A.Notman |
YZF-R1 | Yamaha Phase One Endurance | 1:30.608 |
| 4 | 8 | M.Kellenberger D.Morillon R.Stamm |
ZX10R | Bolliger Team Switzerland | 1:31.128 |
| 5 | 12 | P.Young A.Coates C.Minim |
GSX-R1000 | Team fagersjo-el.se1 | 1:31.687 |
| 6 | 45 | A.Delhalle E.Thuret E.Cheron |
JBB | JLC Moto Uteanatum | 1:31.702 |
| 7 | 6 | M.Rohtlaan B.Wylie C.Hogan |
YZF-R1 | Shell Endurance Academy | 1:32.368 |
| 8 | 92 | H.J.Hepelmann R.Krachter O.Wrede |
Yamaha R1 | Racing Team Hepelmann | 1:32.405 |
| 9 | 10 | M.Colombo L.Mauri M.Gennari |
Ducati 999RS | Team Spring | 1:32.719 |
| 10 | 5 | T.Rothig S.Strauch T.Heiler |
GSX-R1000 | Bridgestone Bikers Profi Team | 1:32.875 |
そして8月13日午前、決勝レース前の湿った路面のなか行われたウォームアップ走行。カストロールスズキは、他チームよりもおよそ2、3秒早いラップで快調に走行していたが、北川圭一選手が転倒。幸い怪我はなかったもののマシンのダメージは大きく、決勝レースにむけて懸命の修復作業が行われた。そして迎えた15時(日本時間8月13日22時)、いよいよ24時間にもおよぶ長い戦いが始まる。決勝レースのスタートで珍しく出遅れたバンサン・フィリップ選手はスタートからわずか15分後、他車が撒いたオイルにより転倒し、左手首を負傷してしまう。直後にセーフティカーがコースインし、約40分間にわたって路面の清掃作業が行われた。バンサン選手の怪我は思いのほかひどく、一時はレース続行を断念することも協議されたが、チームはレースの続行を決定する。一時は30位近くまで落ちていた順位も、レース開始から2時間が経過した頃にはあたりまえのようにトップを快走していく。バンサン選手の怪我により、ライダー交代などで北川圭一選手とマシュー・ラグリブ選手の負担が大きくなったが、そこはチームワークでうまくカバーし、2位以下をどんどんと引き離していく。レースは途中小雨がぱらつく難しいコンディションだったが、カストロールスズキは快調にトップを独走し、終わってみれば2位以下になんと23周もの大差をつけ、見事ポール・トゥ・ウィンで優勝を飾った。この優勝でカストロールスズキの獲得ポイントは109ポイントとなり、64ポイントで2位につける「Bolliger Team Switzerland」が最終戦に優勝しても25ポイントしか獲得できないため、最終戦を待たずして世界耐久選手権のタイトルを獲得した。またこれにより、北川圭一選手は日本人初の世界耐久選手権チャンピオンとなった。
北川圭一選手のコメント
「まず最初に、チームのみんなにお礼を言いたいです。みんなとレースができて本当に楽しいし、バンサンとマチューともうまくやっていけている。これはチームが運営や環境をきちんと作ってくれているからだし、こういう体制を作ってくれたスズキにも、本当に感謝しています。日本人で初めての世界耐久チャンピオンになれたことは本当にうれしい。それを目標に今年やってきたからね。今日はバンサンが手首を痛めてしばらく休んだけれど、その厳しい間ずっと日本から応援に来てくれたファンが勇気づけてくれた。最終戦も気を緩めずに優勝して、鈴鹿以外のレースを全部勝ってシーズンを終わりたいですね。」
| 順位 | No. | ライダー | マシン | チーム | ラップ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | バンサン・フィリップ 北川圭一 マシュー・ラグリブ |
GSX-R1000 | SUZUKI CASTROL TEAM | 855 |
| 2 | 8 | M.Kellenberger D.Morillon R.Stamm |
ZX10R | Bolliger Team Switzerland | 832 |
| 3 | 666 | J.Hutchins S.Mizera R.Baker |
ZX10R | Diablo 666 Bolliger | 825 |
| 4 | 44 | A.Giachino R.Ruozi E.Monot |
GSX-R1000 | No Limits & RT Motor Team | 812 |
| 5 | 5 | T.Rothig S.Strauch T.Heiler |
GSX-R1000 | Bridgestone Bikers Profi Team | 811 |
| 6 | 76 | G.Klein M.Marjan S.Bitter |
GSX-R1000 | Suzuki Austria Team 76 | 805 |
| 7 | 9 | F.Pellizzon D.Veghini F.Aliverti |
RSV1000 | Aprilia Motociclismo Test Team | 794 |
| 8 | 101 | E.Hulth J.Agombar N.Carlberg |
GSX-R1000 | Team fagersjo-el.se2 | 794 (+1:14.703) |
| 9 | 43 | M.Marceletti T.Schonfelder R.Walter |
GSX-R1000 | ABBCO - Hein Gericke-Racing Kassel | 790 |
| 10 | 52 | S.Kittel R.Konig S.Steinebach |
GSX-R1000 | Engel-Racing-Team | 789 |


